【2H】ヘッドガスケット抜け → ヘッドOHの旅 #3

【2H】ヘッドガスケット抜け → ヘッドOHの旅 #3

シリンダーヘッド・オーバーホール(インマニ分離、ヘッド清掃、ステムシール切り分け編)


今日の位置づけ

今回は
オイル消費の切り分けを目的としたヘッドオーバーホール

白煙は一度も視認していないが、
エンブレ多用という使用状況を踏まえ、
「気づかれない微量吸い込み」の可能性を潰しにいく。


現状整理(作業前)

  • オイル消費あり
  • 白煙はこれまで一切確認できていない
  • マフラーは短く、バンパー下に少し潜る程度
  • エンブレ時にバックミラーで確認しても白煙なし
  • エンブレは日常的に多用
  • ワインディングでは AT を 2速固定で流すことも多い

致命的な吸い込みではなく、条件依存の可能性
→ ステムシール由来かどうかは、組み直し後の結果で判断する。


分解と状態確認

バルブ・スプリング類

  • 位置が分からなくならないよう 1本ずつ管理
  • EX / IN を明確に分けて保管
  • スプリング、リテーナーに致命的なダメージなし

インテークバルブ(#1 ほか)

  • 深い縦傷、爪が引っかかるレベルの損傷なし
  • 使用による摺動痕はあるが再使用可能
  • ステムシール当たり面に致命的な荒れなし

バルブは全数再使用可と判断


バルブガイドの判断

  • 動画と実物で確認
  • ガタはあるが 設計許容範囲内
  • 今回のオイル消費の主因とは考えにくい

ガイド交換は行わず、シールで切り分ける方針


ブローバイとの切り分け

  • ステムシール/ガイド
    → 吸気・排気側へのオイル落ちに関与
  • ブローバイ
    → ピストンリング・クランクケース由来

今回触っているのは ブローバイとは別系統
ステムシールを組み直しても、
ブローバイ自体は変わらず出る前提で考える。


洗浄作業

ヘッド洗浄

  • 水溶性金属部品洗浄剤(新サンエス・K1)を使用
  • インテークポート/燃焼室まわりの油汚れ・カーボンを除去
  • アルミを荒らさないことを最優先

乾燥

  • 洗浄後はしっかり乾燥
  • ガイド内部に水分が残らないよう注意

バルブ清掃方針(明日以降)

  • バルブフェイス:
  • ドリル+ペーパーで カーボン除去のみ
  • シート当たり面には触れない
  • ステム:
  • 基本は触らない
  • オイル含ませたウエスで拭くのみ
  • ピカール等の研磨剤は使用しない

削らない・形を変えない を最優先。


今日の判断まとめ

やらないこと

  • ステムの研磨・鏡面化
  • ガイドの過剰介入
  • 疲れた状態での無理な作業継続

やること

  • バルブフェイスの軽清掃
  • ステムシールの丁寧な組み付け
  • 組み直し後の試運転で結果を見る

次のチェックポイント

  • 組み付け後のオイル消費量
  • プラグの状態変化
  • エンブレ多用時の挙動

ここで変化が出れば
ステムシール仮説は成立
変わらなければ、次の切り分けへ進む。


ひとこと

今回は「直す」というより
原因をはっきりさせるためのオーバーホール

壊れているエンジンではない。
だからこそ、削らず・焦らず・事実で判断する。

旅はまだ続く。