シリンダーヘッド・オーバーホール(インマニ分離、ヘッド清掃、ステムシール切り分け編)
今日の位置づけ
今回は
オイル消費の切り分けを目的としたヘッドオーバーホール。
白煙は一度も視認していないが、
エンブレ多用という使用状況を踏まえ、
「気づかれない微量吸い込み」の可能性を潰しにいく。
現状整理(作業前)
- オイル消費あり
- 白煙はこれまで一切確認できていない
- マフラーは短く、バンパー下に少し潜る程度
- エンブレ時にバックミラーで確認しても白煙なし
- エンブレは日常的に多用
- ワインディングでは AT を 2速固定で流すことも多い
→ 致命的な吸い込みではなく、条件依存の可能性
→ ステムシール由来かどうかは、組み直し後の結果で判断する。
分解と状態確認
バルブ・スプリング類
- 位置が分からなくならないよう 1本ずつ管理
- EX / IN を明確に分けて保管
- スプリング、リテーナーに致命的なダメージなし

インテークバルブ(#1 ほか)
- 深い縦傷、爪が引っかかるレベルの損傷なし
- 使用による摺動痕はあるが再使用可能
- ステムシール当たり面に致命的な荒れなし



→ バルブは全数再使用可と判断
バルブガイドの判断
- 動画と実物で確認
- ガタはあるが 設計許容範囲内
- 今回のオイル消費の主因とは考えにくい
→ ガイド交換は行わず、シールで切り分ける方針
ブローバイとの切り分け
- ステムシール/ガイド
→ 吸気・排気側へのオイル落ちに関与 - ブローバイ
→ ピストンリング・クランクケース由来
今回触っているのは ブローバイとは別系統。
ステムシールを組み直しても、
ブローバイ自体は変わらず出る前提で考える。
洗浄作業
ヘッド洗浄
- 水溶性金属部品洗浄剤(新サンエス・K1)を使用
- インテークポート/燃焼室まわりの油汚れ・カーボンを除去
- アルミを荒らさないことを最優先

乾燥
- 洗浄後はしっかり乾燥
- ガイド内部に水分が残らないよう注意

バルブ清掃方針(明日以降)
- バルブフェイス:
- ドリル+ペーパーで カーボン除去のみ
- シート当たり面には触れない
- ステム:
- 基本は触らない
- オイル含ませたウエスで拭くのみ
- ピカール等の研磨剤は使用しない
→ 削らない・形を変えない を最優先。
今日の判断まとめ
やらないこと
- ステムの研磨・鏡面化
- ガイドの過剰介入
- 疲れた状態での無理な作業継続
やること
- バルブフェイスの軽清掃
- ステムシールの丁寧な組み付け
- 組み直し後の試運転で結果を見る
次のチェックポイント
- 組み付け後のオイル消費量
- プラグの状態変化
- エンブレ多用時の挙動
ここで変化が出れば
ステムシール仮説は成立。
変わらなければ、次の切り分けへ進む。
ひとこと
今回は「直す」というより
原因をはっきりさせるためのオーバーホール。
壊れているエンジンではない。
だからこそ、削らず・焦らず・事実で判断する。
旅はまだ続く。
