― エキマニ vs インマニ、順番で詰まないための判断 ―
前回、オイルを抜いて状態確認を行い、
軽い乳化の痕跡と、想定より多めのラメ(スラッジ)を確認したところで作業を中断していた。
今回はいよいよ ヘッド脱着に向けた本格準備 に入った。
タイミング周りの整理とマーキング
まずは TDC を正確に合わせた状態で、
- クランクシャフト
- インターメディエイトシャフト
- デスビ位置
をそれぞれマーキング。
今回はタイミングベルト交換前提なので、
「元に戻すため」というより 現在位置の記録と把握 が目的。



プーリー類を外したあとで
「今どこにいるか分からなくならない」ことを最優先にした。
タイミングベルト & テンショナー
テンショナーを緩めてタイミングベルトを外し、新旧比較。
- 旧ベルトは致命的な損傷はなし
- ただし摩耗・硬化はそれなり
- テンショナーベアリングは固着なし
- ただし新品の方が明らかにスムーズ
今回は迷わず
タイミングベルト・テンショナーとも新品交換 とする。



最大の難関:インマニ裏の内六角ボルト
今回、最も判断を迫られたポイント。
インマニ裏側の内六角ボルト(6mm)が、
- すでにガタが出ている
- 叩き込み不可
- 上向きで浸透剤が効きにくい
という状態。
この状況で無理をすると、
- ボルトを舐める
- 車載状態でボルトを折る
= その時点で詰み
になる可能性が高い。

方針転換:エキマニ先外しルート
ここで一旦、教科書どおりの手順から離れる判断をした。
本来の手順は、
- インマニ取り外し
- エキマニ取り外し
- ヘッド脱着
だが、今回は以下を優先。
- ヘッドは確実に降ろす
- 面研・OH 前提
- インマニボルトは 車外で処理したい
その結果、
エキマニを先に外し、 インマニ付きのままヘッドを降ろす
というルートを選択。
エキマニ外しの準備
エキマニは腹下で分割可能(触媒溶接済み)。
外す際のポイントは以下。
- 分割はまだ行わない
- 下から木 or ジャッキで確実に支持
- スタッドに横荷重をかけない
- ラスペネはノズル延長で
- ナット上面
- フランジ際
にたっぷり吹き付け
スタッドごと抜けるなら、それはそれでOK。
折れるよりは圧倒的にマシ。
アクセスの現実
- 4番シリンダ側は上から比較的アクセス可能
- 下側ナットはやや難易度高
- 3番シリンダ側はスターターモーターが壁
- 下からのアクセスはかなりトリッキー
よって、
行けるところから順に。 無理は絶対にしない。
これを今回の鉄則とする。
今日の結論
- 正しさより「詰まない判断」を優先
- 外す時は現実的に
- 組む時は教科書どおり
ヘッド脱着はまだこれから。
今日は 失敗しないための段取り作り (ラスペネを多めに吹き付け) で終了。
おはらの社長から「ネジが緩められないと単車屋じゃないよ?」と言われたことを思い出す。
続きは
エキマニナットの感触次第。
(つづく)
